独立したなら目指したい、大台1,000万の年収。フリー暦10年目のベテランエンジニア(50代 / 男性 / 10年目)のお仕事内容を聞いてみました。
新卒から大手ベンダーに入社し、独立するまでネットワーク技術の研究をしていました。研究開発という職種の上、なりふりかまわず没頭する性格も災いし、まさに寝る間も食べる時間すら惜しむようにひたすら研究に没頭していましたね。サラリーマン時代は本当に仕事しかしていなかったという印象です。今思えば馬鹿なことをしたもんだと思います。自ら好き好んで没頭してるわけですから、特に仕事がつらいとか激務だとか思ったことはありませんでしたね。まぁそんな無理がいつまでも通用するわけもなく、とうとう体を壊してしまいました。それが40代になってすぐの頃です。ショックでしたね。人間、病気になると弱気になるものなのか、一気に落ち込んでしまいまして。結局、当時の私は退職という道を選びました。
退職してすぐに働く気にはなれませんでした。今思えば、いわゆるうつ状態になっていたのかもしれません。「中途半端なところで退職して、会社のために費やしてきた俺のこの18年間は一体何だったのか」と、うらみがましいすさんだ気持ちで過ごしていました。勝手に没頭して勝手に体を壊して、勝手に退職しておきながら、何だったのかも何もないんですがね。まったくもって勝手な話です(笑)
しかしまぁ、元来ひきずらないというか、能天気な性格でして、いつまでも悩んでいられないんですね。飽きるというか(笑)そうして気持ちを切り替え、18年も仕事ばかりしてきたから、1年ぐらい遊んで取り返せばいいやと思いまして。それからは、ゴルフをしてみたり、家族と旅行に行ったり、好き勝手なことをして過ごしていました。人生の休暇だ、とかまた適当なことを言いながらですね。そして半年が過ぎたころ、知人からひょんな話が舞い込んできました。それが独立のきっかけになりましたね。
知人から舞い込んできたひょんな話の詳細はお話できないのですが、かんたんに言えば、私の専門知識を見込んで手伝って欲しいという内容でした。話自体は興味深く、声をかけてくださったことも大変ありがたいことでしたが、その頃の私は会社に就職する意思がまだありませんでした。何せ、人生の休暇期間がまだ半分残っていましたから(笑)そこで、そのことを素直に伝えたところ、個人事業主として請け負わないかと申し出てくださって。私は自分を研究職だと思っておりますから、フリーエンジニアという選択肢はあまり意識していなかったのです。しかし、そんな流れで気づいたらフリーエンジニアとしてその仕事を請け負っていました。今思えば、その知人が強引なやつで良かったなと(笑)
そのような経緯からフリーエンジニアになり、10年が経ちました。今でもその件に関しては手伝わせていただいてます。その他に、紹介を受けてインフラ系企業のSEとして半常駐で仕事をしています。特に出社する必要がなければ行きません。おかげさまで、月の報酬は100万弱いただいています。シンデレラストーリーのようですが、18年間没頭して培った専門知識が今の自分の生活の糧をつくってくれました。
技術的なスキルは同レベルのエンジニアでも、いざ独立してフリーエンジニアになると「食べていけないフリーエンジニア」と「会社員時代よりも収入がアップするフリーエンジニア」にわかれます。この違いは何でしょうか?稼げるフリーエンジニアになるためのポイントを紹介します。
年収700万円、フリー暦5年。常駐案件を数多くこなす女性フリーエンジニアが語るアドバイスは、「謙虚さを忘れないこと」。SEの仕事が大好きで、自由に活躍できるフィールドを求めて独立、多くの企業に愛されながら逞しく生き残っているエンジニアならではのアドバイスです。
フリーエンジニアに限らず、すべてのはたらく人に送るアドバイス。年収1000万円を稼ぎ出す10年目のベテランフリーエンジニアが、会社員時代の自らの苦い体験とその後の体験から学んだ大切なことを、熱く語ってくれました。年収1000万円を目指す人こそ、必見です。